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夜中って御存知ですか!?

1 はじめに

 2017年10月27日、前川喜平氏(前文科省事務次官)に橿原市畝傍中学校二部(うねび夜中)に来ていただきました。皆さん、夜中って御存知ですか。夜間中学について是非知って下さい。私は自主夜間中学の時代から、うねび夜中を育てる会の顧問弁護士をしており、生徒さん達の抱える法的問題の解決や夜中と行政との交渉に関わる一方、生徒さん、先生、支える会の方々から色々教わりました。 関係者の方々への感謝を込めて、是非多くの皆様に夜中の必要性を知っていただきたいのです。

2 前川喜平氏のプロフィール

 前文部科学省事務次官。奈良県出身。東京大学法学部卒業後、文部省入省。文部科学初等中等教育局長、審議官を経て事務次官に就任。

 義務教育費国庫負担の堅持を強く訴える。朝鮮学校の無償化を訴える。事務次官退官後、夜間中学校の講師として活動。「人はいくつになっても学ぶ権利があり、学べる手段が講じられるべきだ」との考えから、夜間中学は最後のよりどころであるとして、夜間中学の拡充を訴えている。


前川氏と内橋、右手前は育てる会代表平沼氏

3 当日のスケジュール

17:30〜     前川喜平さんが大教室にて授業。
18:30〜18:50  補食室にて前川さんを交えて歓談・補食。
18:50〜     大教室にて学級歌の披露
19:00〜20:00  前川さんのご講演
          演題は「夜間中学を後押しする法令と政策」
20:00〜     おいでいただいた方全員と記念撮影。
20:15〜     授業見学
21:30〜     懇親会

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前川氏の授業風景

4 夜中の歌

  「橿原自主夜中の歌」  申 順連 作詞・作曲
 1.我等は 橿原の夜中の生徒
   雨の日も 風の日も休まずに
   文字をとりもどすまで がんば ろう
   昼間は仕事で しんどいけれど
   私達のために 先生方も
    汗を流して かけつけてくれる
 2.我等の夜中には いろんな国の人がいる
   差別もない 国境もない みんな友達だ
   文字をとりもどすまで 頑張ろう
   我等は 第二の青春だ
   私達のために 先生方も
    空腹をかかえて かけつけてくれる

 「畝傍夜間学級の歌」  申 順連 作詞・作曲
 1.我等は 橿原の夜中の生徒
   雨の日も 風の日も休まずに
    文字をとりもどすまで がんばろう
   昼間は仕事で しんどいけれど
   明日への希望 胸にいだいて
   友といっしょに 今宵も励む
 2.我等の夜中には いろんな国の人がいる
   差別のない 国境のない みんな友達だ
   文字をとりもどすまで 頑張ろう
   明日への夢を 語り合って
   鉛筆にぎって 今宵も励む 今宵も励む

5 前川氏講演レジュメ


 「夜間中学を後押しする法令と政策」
○憲法第26条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。

○国際人権規約A規約(社会権規約)第13条
1.この規約の締約国は、教育についてのすべての者の権利を認める。締約国は、教育が人格の完成及び人格の尊厳についての意識の十分な発達を指向し並びに人権及び基本的自由の尊重を強化すべきことに同意する。更に、締約国は、教育が、すべての者に対し、自由な社会に効果的に参加すること、諸国民の間及び人種的、種族的又は宗教的集団の間の理解、寛容及び友好を促進すること並びに平和の維持のための国際連合の活動を助長することを可能にすべきことに同意する。
 2.この規約の締約国は、1の権利の完全な実現を達成する
(a)初等教育は、義務的なものとし、すべての者に対して無償のものとすること
(b)種々の形態の中等教育(技術的及び職業的中等教育を含む。)は、すべての適当な方法により、特に無償教育の漸進的な導入により、一般的に利用可能であり、かつ、すべての者に対して機会が与えられるものとする。
(c)基礎教育は、初等教育を受けなかった者又はその全課程を修了しなかった者のため、できる限り奨励され又は強化されること。

○義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律(教育機会確保法)

第3条(基本理念)
 教育機会の確保等に関する施策は、次に掲げる事項を基本理念として行わなければならない。
四 義務教育の段階における普通教育に相当する教育を十分に受けていない者の意思を十分に尊重しつつ、その年齢又は国籍その他の置かれている事情にかかわりなく、その能力に応じた教育を受ける機会が確保されるようにするとともに、その者が、その教育を通じて、社会において自立的に生きる基礎を培い、豊かな人生を送ることができるよう、その教育水準の維持向上が図られるようにすること。
第14条(就学の機会の提供等)
 地方公共団体は、学齢期を経過した者(略)であって学校における就学の機会が提供されなかったもののうちにその機会の提供を希望する者が多く存在することを踏まえ、夜間その他特別な時間において授業を行う学校における就学の機会の提供その他の必要な措置を講ずるものとする。

○義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する基本指針(平成29年3月31日)
 【夜間中学等の設置の促進等】
・・・すべての都道府県に少なくとも一つは夜間中学等が設置されるよう、また、その上で、更に各地方公共団体においてニーズを踏まえた取組が進むよう、 ・・・ニーズの把握や設置に向けた準備の支援、・・・協議機の設置・活用、広報活動などを推進する。また、・・・都道府県立によるものも含め、夜間中学等の設置を促す。
・・・個々の生徒のニーズを踏まえ、小学校段階の内容を含め生徒の年齢・経験等の実情に応じた教育課程の編成ができることを明確化するとともに、必要な日本語指導の充実を図る。
 【夜間中学等における多様な生徒の受け入れ】
夜間中学等については、戦後の混乱期の中で様々な実情により義務教育未修了のまま学齢を経過した者に対して教育の機会を提供してきた。現在、このような義務教育未修了者に加えて、本国において義務教育を修了していない外国籍の者、また、不登校など様々な事情から実質的に十分な教育を受けられないまま学校の配慮等により卒業した者で、中学校等で学び直すことを希望する者を受け入れ、教育機会の提供を行うことが期待されている。
 さらに、不登校児童生徒の多様な教育機会を確保する観点から、不登校となっている学齢生徒を、本人の希望を尊重した上で夜間中学等で受け入れることも可能である。
 さらに、不登校児童生徒の多様な教育機会を確保する観点から、不登校となっている学齢生徒を、本人の希望を尊重した上で夜間中学等で受け入れることも可能である。
 引き続き、・・・受け入れる生徒の拡大が図られるよう取り組む。

○学校教育法施行規則第56条の4
 小学校において、学齢を経過した者のうち、その者の年齢、経験又は勤労の状況その他の実情に応じた特別の指導を行う必要があるものを夜間その他特別の時間において教育する場合には、・・・特別の教育課程によることができる。
第79条(中学校に準用)
第79条の6(義務教育学校に準用)

○義務教育修了者が中学校夜間学級への再入学を希望した場合の対応に関する考え方について(平成27年7月30日文部科学省通知)
 「様々な事情からほとんど学校に通えず、実質的に十分な教育を受けられないまま学校の配慮等により中学校を卒業した者のうち、改めて中学校で学び直すことを希望する者」(入学希望既卒者)については、「義務教育を受ける機会を実質的に確保する観点から、一定の要件の下、夜間中学での受入れを可能とすることが適当である」
「本来、社会で自立的に生きる基礎を培い、国家及び社会の形成者として必要とされる基本的な資質を養うといった義務教育の目的に照らせば、義務教育を受ける機会を全ての者に実質的に保障することが極めて重要です」

6 生徒さんのプロフィール

 うねび夜中や卒業後の学びの場の「ひびき」の生徒さんのプロフィールです。
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 皆さんの頑張りが良く解ります。是非ご覧ください。

申順連さん
大西久子さん
布川順子さん

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